Monday, January 28, 2019

INVISALIGN Vol49

ネットでインビザラインを検索すると、広告も含め良い点ばかりが上がってきます。
ですが、やはり完璧なものはこの世に存在しないのと同じく、この方法では治療できない場合や治療で問題が出てくる患者さんもいらっしゃるようです。

 私も治療中の一人として気になりインビザラインの弱点を調べてみました。

埋もれた歯を引き上げる力が弱い。

金属の歯科矯正装置はワイヤーで引っ張り上げることができるので、力は非常に強くかけられます。
通常のインビザラインでは、押す力に頼るのでアタッチメントをつけていてもワイヤーほど力は強くないです。
ただし、その力はかければよいというものではなく、力が強すぎると歯の根っこが溶けたり、歯槽骨が弱くなったりしますのでバランスが大事。
インビザラインでは治療できないと判断される場合は金属を使った矯正を行うことになります。

また、インビザラインの矯正でも見えない場所に ボタンのようなものを付ける方法があり、引っ張る力という弱点が追加の治療で克服できます。
 歯科矯正を行う歯科なら無理な歯の移動を希望してインビザライン本社に出しませんし、インビザライン本社の歯科医師も歯に最良の方法を最終診断にします。
二人の歯科矯正医師の元で進められるので安心です。



噛み合わせの調整が難しい。

アライナーが上下の歯の間に入っているので、矯正治療中は噛み合わせが調整できず、アライナーを外すと噛みにくい場合があります。
けれど、その弱点も克服する方法が出てきていますし、リテーナーになっても歯は動きますから、最終的に噛める位置を見つけます。

何度も書いてますが、歯科矯正はリテーナーになってからが大事。
噛み合わせなども、治療終了後の調整が必要になることがあります。


あと、大きな問題としては、計画通りに進まない場合に手間がかかる。

ワイヤー矯正だと先生の判断で細かな動きの調整が出来ますが、インビザラインは全て計画されているので計画通りに進めていくことになり、もし計画からずれた場合は再びスキャンして、インビザラインに送ることになりますので遠回りすることになります。
アタッチメントの付け直しなど患者さんには来院時間や回数が増えてしまいます。


最後に一番の問題点は、患者さんの意識。
時間通り付けているか、無くしたりしないか。
ワイヤー矯正はブラケットをつけてしまったら、後は通院と歯磨きのみ頑張れば自ずから進んでいきます。
だから、物をよく無くすし自分はできないなと判断して、あえてワイヤー矯正にされる人もいます。


 インビザラインは万能ではありませんが、見た目の良さや手軽さからインビザラインなら歯科矯正をしてもいいかなと始めてる方もたくさんいます。
歯並びが気になっている人の最初の一歩。

そして、弱点に挙げたような様々な疑問は歯科医師にぜひ相談してみて下さいね。



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