Sunday, September 15, 2024

いびきの治療


 いびきは、67%の大人の人がかいていると言われています。

粘膜が喉を圧迫して、空気の流れを阻害し呼吸時に音が出ます。

この緩んだ粘膜を狙い、のどの皮下組織の中のコラーゲンが豊富な層にレーザーを当て、 粘膜を引き締めて、喉の空間を広く、呼吸がしやすくする方法が開発されました。

 顔のしわ取りなどに利用されていた方法と似ています。

歯科医師は医師との連携で、この治療を行います。

これまでは 、睡眠時無呼吸症候群やいびきは、睡眠中に呼吸用のマスクで鼻と口に空気を送る機械やマウスピース、最終手段は手術になりました。しかし、レーザーを利用する画期的な方法が開発され、道具に煩わされたり、手術での体の負担もなく、患者さんの快適な睡眠を確保できるようになりました。

まだポピュラーではないので、当院も様子観察中ですが、将来様々な治療にレーザーが使われるようになって、患者さんの体の負担が 減る治療方法や手術が開発されるといいですね。


 

Sunday, September 1, 2024

歯科のレントゲンって大丈夫?

歯科でレントゲンを何枚も撮ったけど大丈夫かしら。
照射量ってどのくらい?

歯科医院で皆さんの頭の中に起こる疑問ですよね。

簡単な基準で言うと、まずバナナを食べると0.1マイクロシーベルト(μSv)
日々の生活で受ける照射量は 0.4μSv

一年間コンピューターモニターを見続けると 1.0μSv

 歯科のデンタル、小さなレントゲンは 5.0μSv
パノラマと呼ばれる口の中全体のレントゲンは 14μSv

NY からロサンゼルスの飛行機に乗るだけで 40μSv

胸のレントゲンは 100μSv

医療のCTスキャンが 10000μSv
 
 これは2011年にMayoクリニックが発表した数字です。



レンガのビルに一年住むと70μSvとか、タバコを一日1.5箱吸うと36000μSvとか。
知らない場所でも放射線を浴びています。
もちろん、普段の食べ物からもです。

パノラマは毎年撮るわけではなく、数年に一度のチェック、又は手術やケガなどで必要になった時のみです。
デンタルは虫歯になりやすい人はできれば半年に一回、これは非常に大切な検診方法の一つです。
歯と歯の間の虫歯は肉眼では見えないので、バイトウィングと呼ばれる特殊な方法で確認するのが一番効果的です。

歯根の先の病巣も 深い歯周炎もレントゲンが必要です。


照射量を心配するより、必要なレントゲンを定期的にきちんと撮影していることが、最終的には自分の健康を守ることになるのです。