毎年、ケガなどで歯が折れてしまったり、抜けてしまうケースは全米で500万件にのぼると言われています。
一度失われてしまった歯はもう元に戻らないのでしょうか?
あきらめてはいけません。歯は、敏速な処置によって、よみがえることがあるのです。そこで、ケガをしたときは直ちにどんなことをすればよいか、知っておく必要があります。
とれてしまった歯を、まず乾燥させないこと。水でもよいのですが、牛乳、塩水、唾液などにつけて救急センターへ持参するのがベストです。
救急センターでは医師がそのままとれた歯を移植してくれる場合もありますが、そうでなければ歯を生理食塩水内にパックしてもらい、かかりつけの歯科医院へ持参してください。
とれた歯は、ブラシでこすったりしないこと。なるべく根元の方は手に触れず、先の方を持つようにしてください。歯が汚れてしまったら、水でゆすぎましょう。
とれた歯を1時間以内に移植することができれば、その歯は90%の確率で元どおり使えるようになります。また、たとえ1時間以上経ってしまっても、その歯をかろうじて移植しておくことは可能です。後にその歯が使えなくなっても、一時的に顎の成長を安定させるのに役立つので、移植をあきらめないことが肝心です。
ケガで歯をぶつけた場合、特にお子様では1本の歯でダメージが済むケースはまれです。ケガをしたら、お口全体を診察し、その後の3ヶ月、6ヶ月と引き続いて他の歯も様子を診る
必要があります。その間、ご両親はお子様の痛みや腫れ、歯の色に変化がないかどうか、ぐらぐらしてはいないか、しみる、熱いなどの感覚をお子様が訴えないか、注意してあげましょう。
必要があります。その間、ご両親はお子様の痛みや腫れ、歯の色に変化がないかどうか、ぐらぐらしてはいないか、しみる、熱いなどの感覚をお子様が訴えないか、注意してあげましょう。
歯が根元からしっかり付着し、安定してきたら、神経の治療を行います。残念ながら、後になってその歯に問題が起きてくることもあります。根が溶けてしまう、真っすぐ出てこない、歯が下に沈んでゆくなどの問題が考えられるので、治療後も歯の様子を診ていくことは重要です。
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