Monday, November 28, 2016

歯の豆知識:もし歯が抜けてしまったら...

 歯を虫歯や歯周病で失ってしまった場合、そのまま放置しているとどの様な変化が起きるかご存知ですか??
 歯は隣合い上下の歯が咬み合わさっていることにより位置を保っていますが、1本抜けるだけでも隣の歯が倒れ対合の歯が伸びてきてしまいます。(見た目上伸びたように見えるだけで、歯自体が伸びるわけでは無いので、咬み合わせが狂い最悪の場合抜けてしまいます。)なので、抜けた場所には必ず何か歯の代わりとなるものを入れなくてはなりません。
 失った歯に対する治療は以下の3種類があります。 

ブリッジ------(利点)自分の歯と同じように噛むことができ、違和感がありません。
       (欠点)ブリッジを固定するために両脇の歯を削る必要があります。
義歯------------(利点)口の中の型を取る程度の比較的簡単な治療で済みます。
        (欠点)硬い食べ物や、粘り気のある食べ物では苦労することがあり異物感を感じる人もいます。           
インプラント---(利点)自分の歯に近い構造で、自分の歯と同じように噛むことができ見た目もきれいです。
       (欠点)インプラントを埋め込むための手術が必要で、費用もかかります。


 

インプラントの材料はなんですか?体には害がないのですか?
インプラントには一般にチタンが使われます。チタンはチタニウムともいわれ空気中では非常に安定し、錆びにくく、強度が高く軽いなどの長所を持ち、生体安定性が優れています。又、整形外科などでも骨をつなぐ材料として使用されています。

インプラントの寿命はどのくらいですか?
インプラントは錆びたり、虫歯になったりしませんが、口の中の清掃状態が悪いと天然の歯と同じように歯槽膿漏になりグラグラしてきます。ですから自宅での歯磨きや定期的な検診が重要で、それによって寿命が大きく違ってきます。
                              

誰にでもインプラントは可能でしょうか?
レントゲンや3DCTの診断により、顎の骨の大きさ、形などによって不可能な場合があります。また、きちんとブラッシングができなかったり喫煙される方は不適応となります。
全身疾患がある方も、病状によっては手術ができないことがありますので、詳しい病状をお知らせください。 また、年齢制限などはありませんが、一般的に成長期の方には行いません。

どんな手順で治療は進められますか?
1 インプラント治療の説明と相談
2 病歴、健康状態の問診、検査と資料作り(レントゲン、歯の型取りなど)
3 治療方針の決定と説明
4 1回目の手術 歯肉を切開し顎の骨に専用のドリルでインプラントを埋入する穴を作ります。 インプラントの歯根部を骨の中に埋め込み歯肉で覆うようにして縫合します。
5 2回目の手術 インプラントの歯根部が骨になじんでから行います。3~6ヶ月後前回取り付けた歯根部の上の歯肉に穴を開ける。
6 支台部の型を取り、上にかぶせる歯を作ります。
7 支台部に出来上がった歯を取り付け、完成です。
8 定期健診には必ず来院し、自宅での手入れも丁寧に行ってください。

           

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