Saturday, February 15, 2025

義歯

 


取り外し可能な義歯

歯を失うと食べたり、話をしたり、審美的にも問題が出来ます。歯を失ったままにしておくと、隣接した歯が傾いたり、移動したり、開いたスペースに反対の歯が伸びてきたり。その状態は虫歯になりやすく、折れたり、他の問題の原因にもなります。

取り外しができる入れ歯(義歯)は笑顔と口腔内の機能を取り戻します。義歯は数本欠損した部分を補う(局部義歯)とすべての歯を補う(総義歯)があります。

ぴったり合った義歯を作るためには、様々な情報を集める必要があり、数回の来院が必要です。

Inaba Dental Office Homepage より 

 

 最近は様々な素材の義歯が作れるようになっていますが、それでも自分の歯と比べることはできません。

少しでも自分の歯を残し、入れ歯は最終手段として使用していきたいものです。

 

Saturday, February 1, 2025

歯周病と歯肉炎

 

歯肉炎とは何ですか?

歯肉炎は歯茎の病気の最初の段階で、歯茎の赤さ、腫れと軽い出血がそのサインです。放置しておくと歯肉炎が悪化し、歯周病と呼ばれる悪化した状態に進行します。

歯周炎は歯茎と歯槽骨に生涯に渡る大きなダメージを与えます。

 

歯周病

歯周病は、歯と歯茎、歯槽骨の炎症です。歯の根は健康な歯槽骨と歯茎で支えられていますが、食べ物とプラークが歯と歯茎に溜まり、それが歯石になると炎症の原因になります。歯周病が進行すると、歯を支える歯槽骨が破壊され、歯が動揺します、もしそのまま放置するとその歯は保存できなくなり、抜歯になります。

 

歯周病の治療方法

歯周病はDeep Cleaning、スケーリングとルートプレーニングと呼ばれる清掃方法で治療します。Deep Cleaningは定期的な歯科清掃方法とは異なり、歯茎の下までクリーニングをするので麻酔を使って行います。歯茎の下にまで沈着した歯石を取り除き、歯の表面を滑らかにし、食べ物やバクテリアが付きにくくなるよう滑沢にします。

 

歯周病を予防するには?

歯周病を予防するには初期の診断と定期的なメインテナンスが必要です。

歯科の定期的クリーニングはプラークや歯石やバクテリアなど歯周病の原因になるものを除去します。また、家庭での口腔清掃、歯磨き、フロスは歯周病を予防する上でとても重要です。歯科医師による定期健診で、歯周病の初期診断と初期治療によって、悪化する前に治療を始めると、歯を抜歯から救う可能性も大きくなります。

 

Inaba Dental Office Homepageより

 

虫歯を恐れ、虫歯になりたくないと歯磨きしますが、歯周病はもっと困難な病気です。

歯槽骨は減ってしまうと戻りません。

歯はもちろんのこと、歯と歯茎の間もしっかり綺麗にし、歯茎の中に汚れを溜めない様に歯茎のマッサージも兼ねて歯磨きしてください。



Wednesday, January 15, 2025

歯ブラシ?電動ブラシ?

 

歯ブラシがいいの?電動ブラシがいいの?
毎日歯磨きをしていても、虫歯になったり、歯周病になったりします。

歯ブラシに原因があると思いますよね。

どんな歯ブラシがいいのかと質問される患者さんが沢山いらっしゃいます。
 

ADAの発表では、清掃効果については電動も普通の歯ブラシも同じとの報告が出ています。
でも、どちらにも良い点、悪い点があり、どちらの方が生活パターンに合うか次第です。
小さなお子様の仕上げ磨きの場合、電動ブラシの方が当てているだけで磨けるので効果的に早く済ませられるかもしれません。

それまでどれだけ注意しても綺麗に磨けなかったのに、電動ブラシに交換してとても綺麗に磨けるようになったお子さんもいらっしゃいました。

普通の歯ブラシも、毛先が細く、歯茎の中に入るように工夫されたもの、コンパクトで口の中で動かしやすいもの、安価であるので、自分にあった歯ブラシを探すのも良いかもしれませんね。
電動ブラシは、強く当てると止まったり、ヘッドの動きも3Dになったり、超音波で磨いたり。沢山の新製品がありますので、機会があれば試してみてください。

もちろん電動と手で磨く方法を併用するのもとても効果があると思います。

どちらの歯ブラシをご利用になるにしても、一番大切なのは歯ブラシが全ての歯と、歯の面に当てるようにすること、鏡を見て確認しながら磨くのもコツの一つです 。

歯ブラシが適切な部分に適切な角度で当たっているかが、歯磨きで何よりも大切なことです。

 

Wednesday, January 1, 2025

年末のご挨拶



2025年
新しい年には新しい 光が待っていますように。

皆様にとっても美しく、穏やかな一年でありますように。



Sunday, December 15, 2024

歯が欠ける原因

突然ですが。
歯が欠ける。
その原因には何があると思いますか?

もちろん、転倒や、事故、交通事故などの衝撃も多いですが
他のケースとしては、
食べてる最中に、箸を噛んでしまったという患者さんもいましたし
カニを食べて割れましたと駆け込んできた方もいました。
フライドチキンにかぶりついたら割れた、なんて方もいました。
ケンタッキーフライドチキンなど、骨つきチキン系は、歯には危険な食べ物です。
貝なども石が混じっていて欠けることがあります。

 柔らかいものに硬いものが混じってるときは一番危険。
お腹がすいてるからと言って勢いよく噛まないいように注意です。















特に前歯は皆さんが思ってるより薄く、硬いものに対する衝撃には弱いですから、おせんべいをばりっ!なんてことはせず、小さく割って口に入れるなど、歯を労わりながら食べたほうが賢明です。

 氷を噛むのが好きな人も歯が欠けやすいです~
気をつけて下さい。

他の原因としては、歯並びのせいで歯が欠ける方もいます。
何かの原因で欠けて、何度治療してもまた欠ける。
噛み合わせが悪いと、日々の食事や夜の歯ぎしりだけで大きな衝撃が無くても歯が欠けてしまいます。
その原因である歯並びを治さないと、同じことの繰り返し。
そして、何度も繰り返していると最終的には神経の治療が必要になるかもしれない危険性まで出てきます。神経の治療をしたら被せ物・クラウンになります。
歯が欠けるだけなら治療も出来ますが、噛み方が悪く歯にひびが入ってしまったらもう抜くしかありません。

一生、歯が欠けて~治して~のいたちごっこをするか。
その根本である歯並びを治してから詰め物をするか。

誰でも被せ物は嫌ですよね。

矯正を始める理由は様々ですが、皆さんの目指す先は同じ。
「綺麗な歯でいたい、歯を長く使いたい」

歯が欠ける。
そんな悩みのある方は、矯正も視野に入れてみてはいかがでしょうか。

Sunday, December 1, 2024

歯科レントゲンの不安

 

歯科でレントゲンを何枚も撮ったけど大丈夫かしら。
照射量ってどのくらい?

歯科医院で皆さんの頭の中に起こる疑問ですよね。

簡単な基準で言うと、まずバナナを食べると0.1マイクロシーベルト(μSv)
日々の生活で受ける照射量は 0.4μSv

一年間コンピューターモニターを見続けると 1.0μSv

 歯科のデンタル、小さなレントゲンは 5.0μSv
パノラマと呼ばれる口の中全体のレントゲンは 14μSv

NY からロサンゼルスの飛行機に乗るだけで 40μSv

胸のレントゲンは 100μSv

医療のCTスキャンが 10000μSv
 
 これは2011年にMayoクリニックが発表した数字です。



レンガのビルに一年住むと70μSvとか、タバコを一日1.5箱吸うと36000μSvとか。
知らない場所でも放射線を浴びています。
もちろん、普段の食べ物からもです。

パノラマは毎年撮るわけではなく、数年に一度のチェック、又は手術やケガなどで必要になった時のみです。
デンタルは虫歯になりやすい人はできれば半年に一回、これは非常に大切な検診方法の一つです。
歯と歯の間の虫歯は肉眼では見えないので、バイトウィングと呼ばれる特殊な方法で確認するのが一番効果的です。

歯根の先の病巣も 深い歯周炎もレントゲンが必要です。


照射量を心配するより、必要なレントゲンを定期的にきちんと撮影していることが、最終的には自分の健康を守ることになるのです。


Friday, November 15, 2024

歯科矯正と抜歯

歯列が狭い人や、歯が重なっている人が歯をまっすぐにするには
 スペースを作るために抜歯をしないといけない症例があります。

小臼歯と呼ばれる大臼歯より小さな歯( Premolar)
そのうちの第一小臼歯と呼ばれる歯、上下左右、全部で4本抜くことが多いです。
噛むのに、あまり大きな力がかからない歯ではありますが
健康な歯を抜きたくはないですよね。




  また 、一番最後に生え変わる犬歯が一本飛び出ていると、その歯を抜いてしまった方が矯正治療は早いように思うのですが、邪魔だからと一本だけ抜いてしまえば前歯の中心がずれたり、見た目のバランスが悪くなります。

犬歯は上下の歯の動きをガイドをする大切な歯ですし、審美的にも左右のバランスはとても大切です。
 

だから、将来歯を抜かなくても済むよう、狭い歯列を大きく広げ場所を作ることが初期歯科矯正の第一の目的です。

歯の歪曲が大きくなれば並ぶ場所も確保できます。
これは子供の成長時期が一番効果的です。