Monday, May 22, 2017

咀嚼の力

平安時代から戦前までの長い期間、日本人は主食として米や麦、おかずに魚や野菜を食べていました。一回の食事にかける時間は20-30分、咀嚼の回数は約1500回。
さらに遡っておこわが主食でくるみや栗、魚、干物などの硬い食べ物を食べていた弥生時代には一回にかける食事の時間が1時間弱、咀嚼の回数は約3900回にも及びます。
ところが、戦後食事が欧米化し近年のファーストフードに代表される栄養補給のみを目的とし、咀嚼を無視した為に、一回の食事にかける時間は約11分、咀嚼回数は620回と弥生時代の6分の1、戦前の2分の1にまでなってしまいました。
咀嚼回数が少なければ短時間で食事を済ますことが出来て合理的に思えますが咀嚼という行為は人間の健康にとってとても大切なことです。
 咀嚼により得られる効果

1食べ物が粉砕され、消化吸収を助け本当の美味しさを味わうことができます。
2歯や顎が成長し顔のバランスが良くなります
3唾液が沢山でることにより虫歯や歯周病を予防します
4筋肉の発達により、姿勢がよくなり運動能力が高まります
5頭の血流がよくなり、頭の働きがよくなります
6神経を刺激し心が安定し、情緒が豊かになります
7表情筋を発達させ表情が豊かになります
8唾液腺ホルモンにより老化の防止になります
9脳を刺激し脳の発育を促します
噛むだけ得られる効果はこんなにも沢山あります。
忙しい現代人…つい食事を手軽に食べられるもので済ましがちですが、まずは1日のうち1食でもよく噛んで食べる習慣がつくといいですね!

No comments:

Post a Comment